2008年10月4日(土)、第11回全国山羊サミットが今年はトロッコ列車や保津川
下り、湯の花温泉などで有名な京都は亀岡の地で開催されました。

ユノカが山羊サミットへ参加するのは、群馬、岩手、鹿児島に続き、4回目。開催時間の少し前に会場である京都学園大学キャンパスにつくと、すでに顔なじみの山羊関係者が集まっています。


会場のロビーでは山羊乳や山羊チーズ、山羊Tシャツといった山羊商品が並び、会場外には、園部にある「るり渓ヤギ農園」さんからきた山羊が2匹、牧草をたべています。


◆ユノカ・ソープあります。

われわれも遅ればせながらでユノカの山羊乳石鹸を並べます。



◆山羊サミットとは

全国山羊サミットは、毎年、山羊牧畜関係者や山羊研究者だけでなくユノカのような山羊生産物関係者など、とにかく山羊に関係のある人が一堂に会して情報交換と交流を行なっているのですが、ペットとして山羊を飼っている人なども参加するので、毎年牧歌的な雰囲気が漂います。


山羊飼育や病気に関する発表から猿害対策や雑草防除として山羊をレンタルする試みなど5つの事例報告があり、今年は100名弱の参加者集まりました。



◆国際山羊会議

本サミットの国際版というのもあって、4年毎に世界各地で国際山羊会議が開
かれています。

ちょうど今年の8月末、メキシコ・ケレタレ州で開催された第
9回国際山羊会議に参加された京都大学大学院の塚原洋子さんの発表は興味深いものでした。


◆世界の山羊事情

国際山羊会議での議題は、本山羊サミットでもよく議論される、「持続可能な山羊生産」、「山羊生産物の安心と安全」といった生産システムや飼育に焦点をあてたものにおさまらず、「山羊におけるバイオテクノロジー」とか「山羊生産を通じた地域の発展と女性の貢献」といった専門性や先見性、社会性に富む研究発表も多くあったそうです。



世界44ヶ国から科学者、生産者に加え、消費者や一般の山羊好きさんも加え616名が参加したとのことで、本山羊サミット同様牧歌的な雰囲気の中にも、10分野432もの学術研究および事例紹介の発表があり、世界における山羊産業の規模と厚みが、日本国内とはレベルの違うことを感じさせる報告でした。


◆カヘータを舐めながら

報告の途中には、閑話休題でメキシコ特産の山羊乳キャンディー、カヘータが配られ、サミット参加者一同でキャンディーを舐めて和むなか、国際山羊会議でシメとして引用されたというエチオピアの諺が披露されました。



◆豊かな土地とは


「家畜のいない土地は決して富むことはないが、家畜の豊富な土地は決して貧しくならない」


食料自給率の低下がすすみ、「豊富な」輸入食材にあふれる日本の食卓や土地が本当に「豊か」と言えるのか、含蓄のある諺です。

来年は新潟で開催されるということなので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。


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