ユノカでは、時期おくれの夏休みと称して、アメリカ南西部、ニューメキシコを9月初旬に旅してきました。

ニューメキシコの州都で、宮沢りえさんの写真集でお馴染みのサンタフェにある知人宅にお世話になることをいいことに、ろくな予定もたてぬいきあたりばったりの気まま旅。


スペインとインディアン、メキシコの文化影響を色濃く残すニューメキシコは、アメリカの中でも街の雰囲気もライフスタイルも独特です。特にサンタフェの街は日干しレンガ(アドビ)様式で作られた建物で統一されています。


街の東に位置し、数えきれないほどのギャラリーが建ち並ぶキャニオン・ロードを歩
いていると、南ヨーロッパにきたかのような錯覚すら覚えてしまう落ち着いたアートな雰囲気です。
知人がサンタフェでベストだというスーパーマーケット「Whole Foods Market」をのぞくと、新鮮なオーガニック野菜にあふれています。ピーナッツやアーモンドクリーム、サルサやチリソースに至るまでオーガニックな食材で棚が占められ、日本のオーガニック食材とは違い、手頃な価格かむしろ安価。

お世話になった知人の家は、キャニオン・ロードのすぐ裏手といった街中にあるのですが、家のすぐ裏では数軒の家が共同で野菜や花を栽培していて、あたり前のごとく無農薬栽培。畑の片隅にはコンポストが設置され、家からでる野菜くずや雑草などから畑で使う有機肥料をつくっています。


「アメリカ=ジャンクフード」といった固定概念はこの街にはそぐわない、といった雰囲気があちこちから伝わってきます。


サンタフェ駅に隣接する広場や建物では、毎週火曜と土曜にファーマーズ・マーケットが開かれ、サンタフェ周辺で栽培された地野菜や果物、花をはじめ、バッファローや羊やヤギ肉、窯焼きパンなどであふれています。


ちょうど訪れた9月のはじめは、ニューメキシコの名産であるチリ(トウガラシ)の収穫時期。マーケットでは採れたてのチリを専用のロースターをぐるぐるまわす風景とこうばしい香りにあふれています。

ふと見ると、ビッグサイズのニューメキシコ・チリにまじって、かなりこぶりな「チリ」が多くの店で売られています。ラベルには「Shishito」の文字が。そう、日本の「しし唐」がマイルドな風味が受け、いまマーケットで人気なんだとか。


ファーマーズ・マーケットで、食材以外でわれわれの眼をひいたのが、3店もあるハンドメイド・ソープショップ。

しかも、そのすべてがヤギ乳石鹸専門。



日本ではポピュラーとはいいがたいヤギ乳石鹸ですが、サンタフェの市場では手作り石鹸といえばヤギ乳石鹸でしょ!といった風情。ダーク色が素朴で自然な色目の石鹸が、さまざまやハーブや精油で香りづけされ並んでいます。

どういうこと!?


これは、サンタフェの市場を彩るヤギ乳石鹸が生まれる場所を取材しないわけにはいきません。ということで、知人のつてをたどって、そのうちの一店である「Second Bloom Farm」さんを取材できることに。

なんと、ヤギを飼育しているのはあたりまえ、精油やハイドロゾル(蒸留芳香水)まで自家製だとのこと。ユノカ・クルー一同、興味しんしん!

と、今回はここまで。次回は、「Second Bloom Farm」さんの取材風景をレポートしますのでお愉しみに〜

サンタフェ ファーマーズ・マーケット
Second Bloom Farm


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